はてな この問題を解決してください。http://www.hatena.ne.jp/1124291242最後にまとめられた解決、イワシをみても、どれもすっきりしません。私がすっきり理解できる方法を教えてください。

問題の問題であるhttp://www.hatena.ne.jp/1124291242を引用すると

10人の旅行者がホテルに泊まろうとしていた。
ところが、ホテルにはあいにく9部屋しか空いていなかった。
そこでマネージャーは名案を思い付いた。
マネージャーは最初の客に言った。
「Aさん、ロビーでしばらくお待ちになってください。
後ほどお部屋にご案内します。」
そして、マネージャーは先ず、
1001号室に2人目の客を案内し、
1002号室に3人目の客を、
1003号には4人目、1004号には5人目、
1005号には6人目、1006号には7人目、
1007号には8人目、1008号には9人目を案内した。
そして、Aさんのところへ戻ってきていった。
「お待たせしました。1009号室にご案内いたします。」

な、なぜ・・・?

最後の、な、なぜ・・・?がまさかのミステリーっぽくて良いですね。

ところで、何が"なぜ"なのか良く分かりません。10人に旅行者ですから、A〜Jさんと名づけます。部屋は1001号室から1009号室までで、それぞれ案内された部屋と対応させると。

  • A-1009
  • B-1001
  • C-1002
  • D-1003
  • E-1004
  • F-1005
  • G-1006
  • H-1007
  • I-1008
  • J-部屋なし

というわけで、10人目のJさんが無視されてるかわいそうな状況です。この問題は10人目の客を忘れてるから、マネージャーの名案は全然名案じゃないじゃん!つまり、"なぜ"は全然名案じゃないのにわざわざAさんを待たせて1009号室に案内した理由が分からないから"なせ"なんだなと言う回答だと思うのですが、id:x2popさん的には納得がいかず、IQサプリのもやっとボールを投げつけたい気分のようです。id:x2popさん的には10人目の無視され余ったJさんも宿泊できるような劇的なアイディアがあればすっきりするんじゃないでしょうか。

とりあえず、他の回答も見てみるとAさんとJさんはカップルだった。Aさんは妊娠していた、あるいはJさんはAさんの子供だった。と言うのがありますが、これらの回答はは論理パズルとしてはすっきりしないものがありますね。それならば、それを仄めかす問題文であるはずです。あるいは1009号室はツインでそれ以外がダブルだったならば、この回答でも良い気がしますが、それならば最初からAさんとJさんを1009号室に案内すればよいわけで、このAさんとJさんを1009号室に案内したという回答ではAさんを最後に1009号室に案内した意味がありません。
マネージャーがホテルのマネージャーではなく、旅行者のマネージャーつまりJ=マネージャーと言う回答。この場合も結局Jは泊まる部屋が無いのです。
なんとしてもJを部屋に泊めたい場合はヒルベルトのホテルに泊めるという方法がありますが、この場合部屋が無限にないといけませんし、ヒルベルトのホテルで空き部屋を作るには既に宿泊している人に部屋を移ってもらわないといけないので、今回のマネージャーの操作では空き部屋が生じないのですよね。

問題文には「10人の旅行者」であるから10人目であるJ=ホテルの住人という回答は無しであり、「ホテルに泊まろうとしていた」「9部屋しか空いていなかった」という条件もあるのでなんとしてもホテルに泊めなければならない。しかし、部屋は9部屋しかないんだから物理的に10人を泊めるのは無理である(ツイン、ダブルは考えない)。無い袖は振れないように無い部屋には泊まれない。無から部屋を生じることもありません。しかし、マネージャーとしてはできるだけたくさんの旅行者を泊めて、より多くの宿泊料を取りたいのでなんとか10人泊めたい所です。ここはやはり日本の古典に則り、風呂屋の下駄の理論を展開するしかありません。風呂屋の下駄の理論とは、
銭湯で自分の下駄がなくなってもとりあえず誰かの下駄Aを履く。
下駄Aの持ち主は下駄が無いのでとりあえず誰かの下駄Bを履く。
以下繰り返し・・・
最後に残ったのは風呂屋だから下駄はいらないという理論です。
つまり、この理屈で行くと、Bを1002号室に泊める・・・最後は部屋がありませんがマネージャー自身なので問題なし。ってダメだよ!これじゃマネージャーの部屋を客室にしましたという回答ではないか。
問題文をよく読み返してみると10番目の客であるはずのJについては全然触れられていない。量子力学的に考えると観測することによって物事の状態が決まります。所謂不確定性原理です。これは何も量子というミクロな世界だけで観察されるものではなく、有名な話としてシュレディンガーの猫が挙げられます。要約すると、観測するまでは猫が死んでいるのか生きているのか分からない。むしろ、観測する前に猫は死んでもいるし、生きてもいる両方の状態をとっているということです。これを今回の件に当てはめると、10番目の客Jはマネージャーから観測されていません。つまり、10番目の客Jは宿泊もしているし、宿泊もしてない。こんな曖昧な状態では、10番目の客Jから宿泊料は取れませんが、そこはさらに量子力学的見地を拡大解釈し、10番目の客Jを宿泊した状態で観測すれば晴れて宿泊料をとることが出来ます。また、宿泊客は1部屋に1人なのでフェルミ粒子的な振る舞いをすると考えられます。このように考えるとパウリの排他原理に反し、1部屋に2人をを泊めることはできません。そんな折は、スピンを逆転させるなり、極低温にしBCS理論によるクーパー対を造れば何の問題もありません。
なるほど、量子力学を基にした名案であります。