「アナタハ、タイムマスィーンデ、ギリシャジダイニ、ヤテキマシタ。カエルトキニ、フタツダケモッテカエルコトガデキマス。」
id:kodomono-omochaさんに怒られましたが、僕は官僚じゃないので言いがかりだ。ひどい言われようだ。傷ついた。謝罪と謝罪と賠償を要求しる!!
片言の日本語の質問文なので意訳もこめて解釈するとフランス系のこんぴーたー会社の面接にて、おもっきしカジュアルな面接官ピエールが(偏見)「タイムとリップしギリシア時代に行って帰る際に、二つだけもって帰ることが出来るなら何を持って帰りますか」と質問したんだが、君だったら何と答えるかね?という質問。
ギリシア時代とは一般に古代ギリシア時代を指し、紀元前10〜5世紀頃でしょうか。日本ならば弥生時代くらいに当たります。面接官はギリシア時代と言及しているので、タムトラベルして紀元前5〜6世紀のギリシアにやってきたという設問でしょう。古代ギリシアといえば、ギリシア神話が信じられオリンピックに影響を与えた古代オリンピア競技が行われていました。また、都市国家ポリスを形成し直接民主制を行っていたポリスもあるようです。有名なポリスとしてはアテネや、スパルタ教育という言葉の元になったスパルタなどがあります。
さて、こんなギリシア時代にタイムスリップして2つ持って帰れるのならば何を持って帰るのか。id:kodomono-omochaさんは歴史を変える可能性を考え記憶と写真とお答えですが、果たしてそうか。現在の物理学に照らし合わせると、タイムスリップは不可能と考えられています。まぁ因果律とか色々あるんでしょう。そこは無視して、タイムスリップできたと仮定した場合、タイムスリップできた時点で歴史に影響を与えていると考えられるので、その後に何を持ち帰ろうが問題ないと思われます。
というわけで、実際に何かしら持ち帰りましょう。設問としてはおフランス系こんぴーた会社の面接なので、それに適した回答をするべきでしょう。僕の中でこんぴーたと古代ギリシアが結びつくのは暗号でしょうか。それは、暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号までを読んだからです。
- 作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/07/31
- メディア: 単行本
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この本の中で、暗号解読の技術が古代の文字を解読するのに役立ったという話があります。特に例として挙げられているのは、クレタ島で用いられている線文字Aと線文字Bであります。線文字Bは解読に至っているのですが、線文字Aはその刻まれた粘土板の室が悪く、さらにその数が少ないため、解読に至っていません。そこで、もし古代ギリシアにタイムスリップしたならば線文字Aの記された粘土板を持って帰り、線文字Aに役立てます。まぁ、古代ギリシアにタイムスリップしたのだから線文字Aを習えばそれで済む話でもありますが、とりあえず一つ目は線文字Aの粘土板としましょう。
同じ、謎の解明つながりとして古代ギリシアといえば彫刻。その彫刻の中でも最も謎なのがミロのビーナスでしょうか。折れた腕の形が色々議論されているようですが、結局は推測に粋を出ません。また、ミロのビーナスは腕が無いからこそ人々を惹きつけるのだと言います。そこで、このミロのビーナスの完全体を持ち帰り人々をがっかりさせるのも一興かもしれません。しかし、もし僕が完全体ミロのビーナスを持ち帰ればメロス島の農夫であるヨルゴスが発見できないので、ミロのビーナスの謎も存在しなくなるという事になるのでしょうか。というわけで、二つ目はミロのビーナスとさせてもらいます。
というわけで、ギリシア時代にタイムスリップして持ち帰る2つのものは、「線文字Aの粘土板」と「完全体ミロのビーナス」ということでファイナルアンサー。