色に関する質問色々

  1. 赤色の反対は何色ですか? (参考:はてな 黒色の反対は赤でしょうか白でしょうか。) id:hatedaさんより
  2. どうして赤と青を混ぜて紫になるのですか?光の波長を考えるとまた仕事に集中できなくなりました。助けてください。 id:kanata_ailさんより

先ずは赤色の反対から。
光学的に考えると、補色の関係から赤色の反対は青緑になります。
光のドップラー効果の場合、物体が高速で遠ざかると赤方遷移するが、遠ざかると青方遷移する。つまり、この場合赤の反対は青である。
しかし文化的側面から考えると赤の反対は様々である。赤は日本語では紅、朱とも書く。
赤の反対が白となる場合は多く、紅白が一般的か。この紅白の由来は源氏の白旗、平家の赤旗が最も有力だが、赤が赤ちゃんで白が白装束、赤飯など諸説ある。政治的に赤といえば、社会・共産主義者である。これは革命→血→赤と言う連想からで、反革命派は白と言われる。ところで、ワインなんかも赤ワインの反対は白ワインである。
赤の反対が青になる場合もあるが、これは黒と混交していることも多い。これは古代日本における色が「赤・ 白 ・ 青 ・ 黒」の4色しかなく、明るい色である赤と白、暗い色である青と黒と区別していたためだろう。
赤の反対が青または黒となる例は、西欧・北欧の社会民主主義政党も、シンボルカラーは赤であるが、保守主義政党は青である。地理学的には赤は熱帯、反対の寒帯は青で記されることが多い。五行思想においては南方の朱雀の色である。その反対の北は玄武で黒色で表す。また赤を生と捉えると、その反対は死を意味する黒となる(因みに死人が白装束を着るのは本来誤りである)。会計などの赤字の反対は黒字だ。
ルーレットやトランプを初めとするギャンブルと関係するものの多くは、赤の反対は黒である場合が多い。ルーレットなら、赤のルージュと黒のノワール、トランプなら赤はダイヤとハート、で黒はスペードとクラブか。日本のギャンブルである花札の場合赤たんの反対は青たんであろう。ついでに、中国のギャンブルである麻雀の場合は緑一色で余るソーズと中で成り立つ紅孔雀という古役があるので、赤の反対は緑なのだろうか。
ところで、日本語における「あお」は緑と混同していることが多い。特に信号の「あお」に関しては混同が見られる。これは元々進めには法令的に「緑」を用いていたが、日本人は緑を「あお」言うので混同された。その後、実際に「青」の信号機も出てきてしまいますます混同されていく。最終的には、信号機の進めが「青緑」である場合もあり人によって青や緑に見えるため、ますます混迷を極めている。つまり信号機を基準に考えると止まれの「赤」の反対である進めは「青」か「青緑」か「緑」と調度補色の関係なっているのが面白い。ただし、一般的に危険を意味する場合の赤の反対は緑のことが多い。
こうしてみると、赤の反対は黄色以外なんでもありのようだ。黄色が赤の反対でない理由として、明るい色であると同時に黄色に赤の成分が含まれているからであろう。

つまり、赤の反対は橙や黄色以外なら何でもありと言うことになりそうだ。ところで、紫は赤の反対に含まれるのか?と考えてみるに恐らく赤が含まれているので赤の反対にはなりえないのではなかろうか。


という訳で時間がなくなったので笑点お開き。
寝不足の日々をお過ごしください